期間
2018年7月21日(土曜日)から8月5日(日曜日)まで
7月21日(土)
いよいよフェニックスに向けて出発です。姫路から移動に約14時間かかり、とても疲れました。空港では、ホストファミリーがウェルカムボードを手に、私たちの到着を待ってくれていました。1か月ぶりにホストシスターのハンターの顔を見たときはとても嬉しかったし、安心しました。それと同時にこれから17日間この街で生活するという実感がようやく湧いてきました。
ホストファミリーの家は、自分の家とは比べられないほど大きくて驚きました。アメリカに着いて初めての食事は、メキシコ料理のタコスとエンチラーダでした。思っていたほど辛くなくておいしかったです。ホストファミリーはみんな優しくて良かったです。
7月22日(日)
派遣生4名とそのホストファミリーで夕ご飯を食べに行きました。私はフライドチキンを頼んだけど、想像の2倍くらいあって食べきれる気がしませんでした。それでも食べきってやろうと奮闘しましたが、半分で諦めました。無念。ホストブラザーの弟も同じものを頼んでいたので、食べきれたか見てみると私よりたくさん残していて、笑いました。そして、ホストファミリー以外の方々がたくさん話しかけてくれて、仲良くなることができて嬉しかったです。
そのあと店の外で夕日を見ました。日本より少しピンクに近いように感じました。とても良い時間を過ごせました。
7月23日(月)
YAEPプログラムで一泊二日でカリフォルニアのサンタモニカにバスで向かいました。目的地までバスで6時間かかるので、その間はバスの隣に座っているホストシスターではない派遣生と話すことができました。正直に言うと、日本人は他国の派遣生と比べ物にならないくらい英語が話せません。他国の派遣生は積極的に話していました。書く英語ではなく、話す英語をより重点的に勉強することが必要だと思いました。
到着してから水着に着替えて、ビーチに行きました。太平洋の向こうには島が無く、地平線が綺麗に丸く見えました。私は海に入るのが初めてだったので、すごくわくわくしました。冷たくて気持ちよかったです。
7月24日(火)
今日はSix Flagsという遊園地に行きました。私は3つのジェットコースターに乗りました。ジェットコースターは好きですが、ここのジェットコースターは怖いというより、頭を振り回されるぐらい過激でした。みんなすごく楽しそうでしたが、私には激しすぎました。そのため、午前中は決められたグループのメンバーと一緒に行動していましたが、午後からはジェットコースターに乗らないグループと行動しました。
お昼ご飯はバイキングでした。ヘルシーな食事ではありませんでしたが、おいしくてアイスも食べました。そこでも他国の派遣生達と、それぞれの文化や言語などについて話すことができました。他国の派遣生達と話す機会がなかなか無かったので新鮮でした。
7月27日(金)
今日はすごく楽しみにしていたプロムです。日本にはプロムのようなダンスパーティーがあまりないので、日本にもプロムがあればいいのにと思いました。最初はみんなのテンションが高すぎてなかなか馴染めませんでしたが、だんだん慣れてきてプロムを楽しむことができました。プロムのキングとクイーンを決めるためにみんなで投票した後、キングとクイーンが発表されてさらに盛り上がりました。DJの人が曲を選んで大音量で流してくれました。日本人は恥ずかしいという気持ちがありますが、それは無くすべきだと思いました。
悲しいことに飛行機の都合でお別れしなければならないYAEPのメンバーがいて、みんなで円になってありがとうと伝えました。
7月28日(土)
今日はプログラムがない日だったので、ホストファミリーと過ごしました。まず、午前中にMusic Instrument Museum(MIM)に行きました。MIMとは、世界中の楽器を展示している博物館で、実際にいくつかの楽器を弾いてみることもできます。日本にはあまり馴染みのない楽器を弾くことができ、とても良い経験になりました。日本の雅楽も紹介されていて、親近感を感じました。
午後からは、友達に誘われてプールに行きました。とても豪華なホテルのプールで、圧倒されました。気温が高く乾燥しているフェニックスでは、プールは非常に人気なため、たくさんの人で賑わっていました。帰路では、モンスーンの影響で、フェニックスでは珍しい雷雨に遭い、雨が好きなホストシスターはとても興奮していました。
7月30日(月)
今日はYAEP最終日、Farewell Fiestaでした。今年は、YAEPメンバーの家で行われました。パーティーでは、それぞれが午前中に用意した自国の料理が並んでいました。どれも美味しかったです。また、自分の都市についてのプレゼンテーションも行われました。それぞれ様々な見所があって、行ってみたいなと思いました。
その後は、タレントショーがありました。ピアノやギター、歌やマジックなどの出し物がありました。私たちはダンスを披露しました。停電のトラブルもありましたが、会場は大盛り上がりでした。最後にTシャツにサインをしあって別れを惜しみました。短い期間でしたが、みんなと仲良くできて本当に楽しかったです。会えなくなるのは、とても寂しかったです。
8月2日(木)
今日は、グランドキャニオンに行きました。そこは、想像以上にスケールが大きくてとても感動しました。日本では、決して見られない景色でした。時間があれば、一番下まで歩いていくことができて、そこから見上げる景色は全く違って見えるそうです。もしまた来る機会があれば、そこまで行ってみたいです。
その後は、グランドキャニオンの近くにある動物園に行きました。熊がメインの動物園でしたが、バイソンやジャガーなど、今まで見たことがない動物もいて、迫力満点でした。また、やぎやにわとりと触れ合える場所もありました。日本にもありますが、触れ合える動物が全然違って、面白かったです。
8月3日(金)
ハイキングをしました。とても涼しくて心地良い気候でした。アメリカの生活で運動不足だったこともあり、ウォーキングをして気持ちよく汗をかきました。道中には川がありました。日本の川と違って岩盤の上を水が流れていました。野生のブラックベリーが生えていて、ホストマザーが摘んで食べさせてくれました。野生とは思えないほどおいしかったです。
帰りにセドナに寄りました。赤い岩山が並んでいるのに感動しました。スヌーピーロックと呼ばれるスヌーピーが寝ているように見える岩も見ることができました。
8月4日(土)
Musical Instrument Museum という楽器博物館へ行きました。まずジャズバンドが楽しそうに演奏していて、楽しい気分になりました。各国の楽器が展示されていて、楽器の音も聞くことができ、その国の楽器の特徴を知りました。日本の楽器にたくさんの人が興味を持っていて少しうれしかったです。とても広い施設ですべての楽器を見切れませんでした。
有名なミュージシャンが使っていた楽器の展示ブースには、私の知っているミュージシャン達が使っていた物もあって興奮しました。珍しいギターが置いてあるところもあり、そこにはいくつか日本の物もありました。ゆっくりできる最終日だったので、そのあとは家でプールに入ったり、ホストファミリーと話して別れを惜しみました。
8月5日(日)
とうとうお別れの日がやってきました。17日間という時間は、長いようで短かったです。私が英語をうまく話せないせいで、そんなに長い会話はできませんでしたが、ホストファザーは「もう一度会おう」と、固く約束してくれました。私のことを一番に気にかけてくれたホストマザーは、ハロウィン、クリスマス、そして私の誕生日の度にメッセージカードを送ってくれるそうです。そして、いつも私のそばにいてくれたホストシスターは、また日本に行くと言ってくれたので、とても楽しみです。私も、大学に進学してから、アメリカに留学するという以前からの夢が、目標に変わりました。
無事に日本に着き、嬉しかったですが、アメリカでのことを思い出すと今でも少し寂しいです。